大分県は6月24日、新プロジェクト「大分で会いましょう。」のキックオフイベントを東京都・渋谷区で開き、ゲストが対談する模様を専用サイトで生放送した。
「おんせん県おおいた」の先にある一歩踏み込んだ大分を全国に紹介する企画。各分野で影響力を持つゲスト2人が大分でこれからの行動について語り、旅をする「ミーティングツアー」を柱に展開する。対談シーンを「移動型ネットラジオ」として専用サイトで生放送するほか、旅の様子はダイジェスト映像や記事にして配信する。ツアーは7月から来年3月までの期間に8回実施。
24日はプロジェクト始動を記念した「東京ミーティング」を開催。事前予約した111人が来場した。15時から別府市鉄輪温泉「湯治柳屋」の橋本栄子さんと「くらしのきほん」編集長の松浦弥太郎さんが対談したほか、別府市の「料理建築家」宮川園さんが大分の食材を使った創作料理を振る舞った。
ライブ映像では約1時間20分にわたってイベントの様子を配信。対談は大分市中央町のカモシカ書店店長・岩尾晋作さんの司会で進行した。松浦さんが「お参り」を切り口にトークを展開すると、橋本さんが「鉄輪の人にとって入湯料の100円はおさい銭。毎日お湯に感謝して手を合わせて入っている」と地域の文化を提供。松浦さんは「お湯参りとしてお伊勢参りのように広められれば面白い」と述べた。
この後も会場から「タコ」を崇める大分市佐賀関の「早吸日女神社(はやすひめじんじゃ)」、「文殊の知恵」にまつわる国東市の「文殊仙寺」などの情報が寄せられると、松浦さんは「2泊3日のお参りツアーを企画して映像や記事などで発信するのもいい」とプランの例を挙げ、会場を喜ばせた。対談の内容は専用サイトで視聴できる。
本編の「大分で-」は7月4日からスタート。初回のゲストは写真家の保井崇志さんとモデルの前田エマさん。19時から約1時間にわたって旅行先について語り合うシーンを専用サイトで生放送する。8月のゲストは漫画家・作家の小林エリカさんとフードエッセイストの平野紗季子さん。9月には音楽家の蓮沼執太さんとインドの民族楽器「タブラ」奏者のユザーンさんが登場する。
県広報広聴課では「キックオフイベントの盛り上がりに手応えがあった。大分の魅力を可視化できるプロジェクトに育てていくので、これから始まるストーリーから目を離さないでほしい」としている。