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大分市の「うーたの里」でハンゲショウ祭り 群生の白葉観賞に催しも

見頃を迎えた「うーたの里」のハンゲショウ

見頃を迎えた「うーたの里」のハンゲショウ

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 大分市の「うーたの里」(大分市横尾)で7月1日、「ハンゲショウまつり」が開かれる。主催は横尾地区の自然を守る「うーたの会」(神宮司昭夫会長、TEL 080-5277-3408)。

うーたの会会員(後列右から2番目が神宮司会

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 ハンゲショウはドクダミ科の多年草。開花期にドクダミに似た独特の匂いを出し、葉の一部が白くなる。季節の変わり目を表す雑節の一つ「半夏生」の頃に咲くことから、また、半分化粧をしたような見た目から名付けられたとされる。白い部分は夏を過ぎると緑色に戻る。生育地の消滅や生育環境の悪化が懸念されるとして、大分県のレッドデータブック(RDB)では絶滅危惧II類(VU)に分類されている。

 祭りは、約1300平方メートルに群生するハンゲショウの見頃を楽しむ地域イベントで、今年で4回目。例年約200人が来場する。7月1日は10時に開会式を行い、11時からスコップ三味線、相撲甚句、手品ショーなどのイベントを行う。来場者には飲み物や菓子を振る舞うほか、特製ハガキを進呈する。

 「うーたの会」は2011年設立。企業、団体、個人、合わせて30会員が参加している。同地区の休耕田化した約1万平方メートルの田畑を8年かけて開墾し、ホタルやトンボ類、ハンゲショウなどの植物を観察できる「まちなかのビオトープ」として再生した。月1回の定期整備活動のほか、地域に根差した各種イベントを開いている。「うーた」は大分市横尾太田の「おおた」が由来。

 24日も8時から会員10人が集まり、祭りに備えて雑草取りや通路整備などを行った。涼しげに白く染まった葉と新緑のコントラストが映えるようになっており、祭り当日はまさに見頃という。神宮司会長は「以前は竹やぶで覆われていて真っ暗だったが、開墾することで日当たりが良くなり、自生していたハンゲショウがぐんぐん育ち始めた。これだけ広い群生地は珍しいと思う。ぜひ一度この素晴らしい景色を見てほしい」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は10時~14時。整備協力金300円が必要。

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