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大分市の米粉パン店「虹の穂」 夏本番を前にひんやりロールケーキ

米粉とクリームのうま味を楽しめる「虹の穂ロール」

米粉とクリームのうま味を楽しめる「虹の穂ロール」

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 大分県産の米粉を使ったパン店「田んぼのパン工房 虹の穂」(大分市末広町2、TEL 097-513-1163)が、夏本番を前に冷たいロールケーキ「虹の穂ロール」の販売を始めた。

「虹の穂」と店主の松下さん

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 自身が小麦アレルギーという松下尚一さん(32)が2014年に開業した米粉パン専門店。安心院や玖珠産のコメで作った粉、世界自然遺産の白神山地で発見されたという酵母、キビ砂糖、天然塩、米油、水だけで作っている。小麦グルテン、イーストフード、保存剤、増粘剤などの添加物は一切使っていない。「自然の恵みだけで安心・安全なふんわりとしたパンができる」という。

 開店以来、小麦粉不使用というワードと米粉ならではの味わいが受け、冷凍配送を活用したインターネット販売で、定番の食パンが有名通販サイトの販売数1位となったほか、東京都内の有名ホテル数軒に卸すほどの人気となっている。店内の売れ筋はプチ芋パン(120円)、メロンパン(250円)、カレーパン(260円)など。

 同店ではパン作りの間の時間を使い、米粉スイーツも作っている。「練っても粘り気が出ない米粉と焼き菓子の相性は抜群」と松下さん。虹の穂ロール(1,200円)は、2017年のシュークリーム(230円)、今年5月のガトーショコラ(290円)に続く第3弾で、6月4日から販売を開始。冷凍保存タイプで冷蔵庫などで解凍するとおいしく食べられるという。「冷凍しても風味に全く影響はない。モチモチの生地はパン同様にかむほどにうま味が出てくるし、北海道産の生クリームを使った自家製カスタードクリームは溶けるとトロトロになる」

 販売開始から1カ月。レジ前に貼ったチラシを見た客が購入するケースが多く、リピーターを含めコンスタントに売れているというが「パン作りの間の時間を使い、製パン用の道具で作るのでたくさんは作れない。1日にできて5本。予約してもらえると助かる」と松下さんは笑う。梅雨も明けて夏本番を目の前に「暑い時期にちょうど良いひんやりスイーツだと思う。好みの固さに解凍して、米粉ならではの味わいを楽しんでもらえれば」と呼び掛ける。

 営業日時は毎週火・木・土曜の9時~15時。

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