大分市は8月11日からご当地マンホールの「ふた」を写した「マンホールカード」の無料配布を始める。
下水道の価値浸透などを目的に「下水道広報プラットホーム(GKP)」(事務局・日本下水道協会内、TEL 03-6206-0205)とマンホールを管理する県や市などの自治体が共同で製作するコレクションカード。2016年4月の第1弾以降、毎年4月、8月、12月に発行している。今回の第8弾は63自治体の76種類で、第1弾からの累計は364自治体・418種類に及ぶ。6種類が加わる九州・沖縄は34自治体・37種類となる。同シリーズの総発行数は約230万枚となる見込み。
カードの表面には所在地、ふたの写真、「代表」マンホールの位置座標、裏面に設置開始年、デザインに関する写真と由来、配布場所などを載せている。富士市の「駿河湾から見た朝焼けの富士山」、福岡市の「福岡ソフトバンクホークスファミリー」など、ふたのデザインや配色は各地の名所や名物、特色を表しており、「ご当地」カードを集めるために全国を回るコレクターもいるという。
大分市は第5弾(2017年8月)の佐伯市に次いで県内2番目。1996年に一般公募で選ばれた、ウナギ、メダカ、カニ、フナが七瀬川や大分城址公園の堀などで動き回る姿を写し取ったデザインを使用する。設置開始の1997年以降入れ替えが進み、現在、市内各地で確認できるという。「代表」はJR大分駅府内中央口駅前広場の大友宗麟公像の後ろにあるマンホール。同市上下水道局経営企画課(TEL 097-538-2404)では「観光客誘致を意識したカードも多いが、本来の目的を考えて下水や浄水に光を当てたデザインにした。色を使っていない分、隠し絵のような楽しみ方もできる。ここ数十年で川や堀の水が相当きれいになっていることを市民に伝えたい」と説明する。
配布場所はJR大分駅構内の大分市観光案内所(大分市要町1)で、配布時間は8時30分~19時。1人1枚。予約受付や郵送による配布は行わない。在庫は市のホームページで知らせる。
カードについては1自治体の複数申請も可能で、同課では観光とタイアップしたふたのカード化も視野に入れているが、「まずは今回の1枚を手に取って下水道や浄水についての理解を深めてもらえれば」と呼び掛ける。
第8弾のうち九州・沖縄(福岡県、北九州市、鹿児島市、霧島市、那覇市、大分市)のカードは、7月24日から27日まで福岡県北九州市で開かれる「下水道展 18 北九州」で先行配布する。会場では、これまでに発行している九州・沖縄の一部カードと合わせ、16種類のカードセット(1日限定1500セット)として配布する。