大分県が制作した食育PR動画「郷土料理ラッ婆(ばあ)」に出演した祖母役と孫役の2人が、7月26日にJ:COMホルトホール(大分市金池南1)で開かれた料理教室に参加、「やせうま」などを作りながら動画をPRした。
動画は郷土料理に込められた歴史や食文化、知恵、工夫などへの理解を深めてもらう目的で制作。祖母から孫へと続く3世代がラップ音楽に合わせてだんご汁とやせうまの作り方を紹介する内容で、6月23日・24日に開かれた食育推進全国大会で公開された。
料理教室は大分合同エデュカルの主催で「夏休み親子オーガニック食育クッキング」として開催。親子12組・24人と、祖母役の高橋鴿子(はとこ)さん(83)、孫役の安野心粋(こいき)さん(10)が「やせうま」「だんご汁」「きらすまめし」作りに挑戦した。
参加者は動画で「だんご汁」「やせうま」の作り方を確認。講師の岩田史絵さんから料理で使う素材の産地についての説明を受け、「やせうま」作りから取り掛かった。
県食品・生活衛生課によると、動画の出演者が同大会後にPR活動するのは初めて。高橋さんは三重町(現・豊後大野市)に疎開した経験があり、その際「やせうま」や「だんご汁」の作り方を教わったという。慣れた手つきで生地を練り上げ「たくさんの人が年に何回か郷土料理を作るようになるとうれしい」と笑顔で話した。
同世代の子どもたちと料理作りを楽しんだ安野さんは「もっと郷土料理を紹介したい。第2弾、3弾の動画も出したい」と話し、「帰ったら動画をたくさん見て『いいね』を押してほしい」とPRしていた。
動画は動画投稿サイト「ユーチューブ」で視聴できる。