大分市美術館(大分市上野、TEL 097-554-5800)で現在、開館20周年を記念した「蜷川実花展-虚構と現実の間に」が開かれている。多彩な芸術活動を展開する蜷川さんの華やかな写真や映像など約200点が訪れた人の目を楽しませている。
蜷川さんは写真家として活動するほか、映画、デザイン、ファッションなどジャンルの枠を超えて活躍。木村伊兵衛写真賞ほか多数の受賞歴があり、映画監督として「さくらん」(2007)、「ヘルタースケルター」(2012)を発表している。2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会理事。
「虚構と現実」をテーマに、蜷川さんの感性を表した作品を7つのエリアに分けて展開している。壁と床一面をサクラの画像で埋め尽くした部屋、色鮮やかな花の写真を並べたエリア、アイドルやスポーツ選手の表情を写し取った作品を紹介するゾーンなど。
作品は一部のエリアを除いて撮影できる。「私らしい作品を展示できたと思う。いろいろな人に見てもらえればうれしい」と蜷川さん。
開催時間は10時~18時。観覧料は、一般=1,200円、大学生・高校生=900円、中学生以下無料。2月24日まで。期間中、水曜14時から職員による展示解説を行う(同展観覧券が必要)。