大分県津久見市の四浦半島で2月3日、早咲き種の桜を楽しむ「第7回豊後水道河津桜まつり」が始まった。3月3日までの1カ月間、春を告げるピンクの花が観光客らを楽しませる。
祭りは、2005年に住民やボランティアが植え始めた河津桜を楽しんでもらおうと2013年から開催。花の色と海の青のコントラストが人気で、回を重ねるごとに知名度も高まり、近年は大分のほか、宮崎、北九州、関西からの来場者も増えているという。
今年は1月20日に「河津桜発祥の地」とされる静岡県河津町の原木から育てた苗木500本を蔵谷地区に植樹しており、総数は5100本となっている。観賞スポットは間元、高浜、蔵谷、田ノ浦、刀自ケ浦の各地域、四浦展望台など10カ所以上あり、四浦半島全域に広がっている。
津久見市観光協会(TEL 0972-82-9521)によると、3日現在の開花状況は全体的につぼみから一分咲きだが、日当たりの良いところでは七分咲きの木もあるという。半島の突端に当たる間元地区、高台の蔵谷地区では開花が進んでおり、「全体的な見頃は15日以降」と見込んでいる。
2月3日は「つくみイルカ島」前の駐車場に臨時観光案内所「さくらSA(サービスエリア)」を開設した。3月3日までの期間中、祭りの拠点として開花や観光情報を紹介するほか、土産や軽食などを販売する。
10日~24日は蔵谷地区で地元の特産品などを販売する特設会場、越智小で津久見の海の幸が味わえる海鮮焼き広場を設ける(以上10時~15時)。16日~24日は間元地区集会所で「保戸島うまいもん市場」(11時~15時)を開き、タレであえたマグロの赤身をご飯にのせた「ひゅうが丼」などを販売する。
17日は「第17回豊後水道絶景ウォーク」を開催。参加料500円、高校生以下無料。予約不要。蔵谷特設会場で当日7時30分から受け付ける。
このほか津久見湾で養殖した本マグロ「ヨコヅーナ」を味わえるフェアや「つくみ桜フォトコンテスト」なども開催。観光協会では「さまざまなイベントが始まる来週から本格的に盛り上がりそう。開花も順調なので一足早い春を楽しみに足を延ばしてほしい」と呼び掛ける。
23日・24日はJR津久見駅発着で乗り降り自由の四浦半島一周バスを運行する。料金は1,000円で小学生は500円。幼児無料。