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大分発の新メニュー「朝活!!メシ」実験販売 次世代の朝食スタイル探る

「朝活!!おにぎりセット」と「エリートメンチカツバーガー」

「朝活!!おにぎりセット」と「エリートメンチカツバーガー」

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 若い世代に朝食摂取を促す取り組みが4月16日~19日の4日間、JR大分駅府内中央口駅前広場で行われる。朝の駅利用者に県産食材を使って開発した「おおいた朝活!!メシ」を実験販売。アンケート結果を踏まえ大分の新しい朝食スタイルを探る。

開発報告会に参加した土井理事長(中央)ら

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 大分県が2016年度から進めている第3期食育推進計画の一環。「朝食をほぼ毎日食べる」割合が、20~39歳の男性で57.3%、女性で68.8%(2016年度の県民健康意識行動調査)にとどまっていることから、朝食摂取について再考する環境を提供する試み。「手軽で手頃な朝ごはんと場所があれば朝食を取りやすいのでは。『家で朝食を取ろう』という啓発施策から一歩踏み込んだ」(県食品・生活衛生課)。

 実証実験は一般社団法人「オール大分」が主催する。県内12の企業や団体が県産食材を提供するなどして参加。「KIJOKAKU(キジョウカク)」(臼杵市)のシェフ高柳大樹さんが「エネルギッシュ、ヘルシー、おしゃれ」をコンセプトに専用の朝食メニューを開発した。

 ラインアップは「朝活!!おにぎりセット(みそ汁付き・限定50食)」(500円)、「おおいた豊後牛ローストビーフ丼」(600円)、ブリを使った「エリートメンチカツバーガー」(300円)など。おにぎりは「おおいた牛のローストビーフ握り」「キヌア入り五穀米サラダ握り」「豊後の横綱カリフォルニアロール」「豊後サバ握り」の4種類で、見た目と食べやすさを工夫したという。単品(100円)でも販売する。

 実験は7時~9時に実施。仮設キッチンを用意して通勤通学者らにその場で利用してもらう。購入者に対して、日頃の朝食摂取のほか「こうした朝食や場所があれば利用するか?」という内容のアンケート調査を行う。

 4月12日は開発報告会が県庁で開かれ、関係者らが新メニューを試食。オール大分の土井克也理事長が「新しい面白い取り組みになる」、安東隆副知事が「にぎやかな朝になりそう」と期待を寄せた。

 県食品・生活衛生課では「朝食の時間に新メニューを販売してくれる場所ができれば面白い」としており、実験後は駅や学校などでの販売を視野に入れ、さらなる展開を模索する考えだ。

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