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余命5年の保護犬が命の尊さ伝える広報大使に 大分県の愛護センターに就任

おおいた動物愛護センターのアンバサダー任命式

おおいた動物愛護センターのアンバサダー任命式

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 心臓に病気がある中型犬の「モップくん」が6月11日、大分県のおおいた動物愛護センター(大分市廻栖野、TEL 097-588-1122)のアンバサダー(広報大使)に「就任」した。名前通りの愛くるしい姿と人懐こい性格がおもてなし役に適任と抜てきされた。余命はおよそ5年。さまざまな活動を通して来所者と触れ合い、命の大切さをアピールしていく。

アンバサダーとなった「モップくん」

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 モップくんは雑種の雄で推定8歳。今年3月に豊後高田市内で保健所職員に捕獲され、同センターに移された。飼い主からの連絡はなく、引き取り時の血液検査でフィラリア症にかかっていることが分かり譲渡の対象からは外れたが、犬との触れ合いを望む来所者の声に応える形でセンターの「顔」として飼われることになった。

 体長は約80センチ、体高は約45センチ。チャームポイントはモップのような長い体毛と眉毛、つぶらな瞳。同センターによると「構ってほしいときはわがままになる情熱型」で「餌に目がない食いしん坊」。子どもらへの懐きも早く、頭などをなでると尻尾を振って喜ぶという。主な任務は収容された子犬との触れ合い役、飼育講習会でのモデル、フィラリア症予防の啓発などで、各種イベントにスタッフのパートナー犬として参加する。

 11日には同センター管理棟の大会議室で任命式が開かれた。モップくんは式典中も鳴いたりほえたりすることはなく行儀良い姿を見せ、佐伯久所長から任命書をもらい、金色の首飾りをかけてもらった。

 佐伯所長は「一般的な犬の寿命は15年とされているが、フィラリア症にかかっているモップくんの場合はそれよりも短いと思う」としながら「来所者に愛され、命の大切さを伝えるアンバサダーになってもらえれば」と期待を寄せた。

 モップくんとは「しつけ教室」などのイベントで触れ合えるほか、所内ではフェンス越しに会うことができる。

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