初夏の大分にタイ王国の風-。「THAI FESTIVAL(タイフェスティバル) OITA 2019」が7月6日・7日に大分市のガレリア竹町ドーム広場(大分市中央町1)で初めて開かれる。タイにまつわる食や雑貨、観光のブースが並び、ダンスやファッションショー、航空券などが当たるじゃんけん大会などが行われる。
主催は大分市のNPO法人Sa-Na・エンタープライズ。在東京タイ王国大使館の認可を受け、在福岡タイ王国総領事館と共催する。
タイフェスティバルは2000(平成12)年に東京で始まったのを機に、宮城、愛知、大阪、福岡など全国各地で開かれている。大分開催は、国際協力などの活動を続ける同NPOがタイと大分の親交を図る目的で企画。昨年秋から各方面に働き掛け、協力17団体、後援37団体を集めて実現にこぎ着けた。
会場には15のブースと飲食用スペース、ステージと客席を用意。県内外の飲食店がタピオカドリンク、タイ豆のコーヒー、グリーンカレー、トムヤンクン、ゆでた鶏とタイ米を合わせた「カオマンガイ」、焼きそば「パッタイ」のほか、雑貨を販売する。タイ語教室や古式マッサージのブースも展開する。総領事館、観光庁福岡事務所、タイ国際航空が観光をPRするほか、臨時の「移動領事館」も設ける予定で、県外タイ人の来訪も見込んでいる。
ステージでは立命館アジア太平洋大(APU)の学生によるタイのダンス、タイの民族衣装と和装を融合させたファッションショー、雅楽を洋楽器で演奏するライブなどを行う。タイ関連のグッズが当たる大抽選会を実施するほか、7日18時15分から、福岡・バンコク間のペア往復航空券、折り畳み自転車などが当たる「大じゃんけん大会」を開催する。
6日の記念式典には総領事、タイ政府関係者、大分県知事、大分市長ら来賓27人が出席を予定。11時からオープニングイベントではジャズを愛したというタイのプミポン国王(ラマ9世、1927~2016年)に敬意を表し、大分の音楽家が臨時ユニット「Loveland Thailand」を組んでジャズを演奏する。書道家の三重野文緒さんが演奏に合わせて大筆で揮毫(きごう)するパフォーマンスを披露する。
同NPOの首藤早苗理事長は「大分の人がタイに興味を持つきっかけにしたい。来年以降も続けて開催できるよう盛り上げていきたい」と意気込んでいる。
開催時間は6日=11時~20時、7日=11時~19時。