大分農業文化公園(杵築市山香町、TEL 0977-28-7111)が育てている「コキア」が現在、すくすくと成長している。緑色のペンギンのような姿で立ち並び、紅葉の秋を待っている。
「コキア」はヒユ科バッシア属の一年草。西アジア・中央アジア原産で和名は「ホウキギ」。成長すると高さ1メートルほどの球体になり、秋にかけて紅葉する。群れをなして赤く染まるさまは「絶景」ともされる。茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園などが有名。
同公園がコキアを育てるのは初めて。この春にネモフィラを植えたフラワーガーデンの敷地約5000平方メートルに、6月中旬から下旬にかけて1万株を植栽した。紅葉は9月下旬から始まるとみており、10月にイベント「コキアレッドフェスタ」を予定している。企画営業班の世満陽子さんは「ここまで順調だが、育成経験がないので今後の風雨などいろいろ心配。今は『美しく赤く染まれ』と念じながら育てている」と話す。
植栽後、周囲の雑草を一本一本抜くなどして手入れに当たっており、12日現在、大きなもので高さ約60センチまでに成長。世満さんは「夏場の細めのコキアも一目見ておいてほしい。ライトグリーンのペンギンが並んでいるようなシーンを楽しんでもらえれば」。
同園では13日から恒例の「夏休みこどもパーク」を開催。「世界の昆虫展」(700円)、「真夏のフルーツ収穫体験」などを行う。昆虫展は入場者にクワガタやウーパールーパーなどを進呈。収穫体験は13~15日が「桃」で1人2個600円。いずれも当日参加可能。このほか事前予約制の「親子体験教室」も実施する。9月1日まで。
営業時間は9時30分~18時。火曜休園(7月21日~8月31日は開園)。入場無料。