おしゃれな郷土料理「新しい大分を食べよう」の料理講座が9月・10月に日田市や大分市で開かれる。料理を創作した「人気」シェフが、手軽に入手できる食材を使い、直接指導する。
一般社団法人大分学研究会(TEL 097-538-9731)の主催。食科産業・6次産業化交付金の助成を受け、若い世代の郷土料理への興味促進を目的に実施。県内のシェフ6人が「大分」「別府・国東」「県北」「日田・玖珠」「豊肥」「県南」の各地域を受け持ち、新しく考案したメニューの作り方を指導する。7月から来年2月にかけて県内を巡る形で10回開催。九州電力の協力を得て、各営業所にあるクッキングスタジオで開く。
今回は第3回~6回の4回分を募集。9月7日の第3回は「日田・玖珠」(日田市、玖珠町、九重町)で、佐々木美徳さん(日田市、寳屋・たからや)が、がめ煮風あんかけ焼きそば、日田風コーンスープ、ゆず蜜へこやきを紹介。場所は日田営業所。
第4~6回は10月3日~5日の3日連続で大分営業所で開催。第4回の「県北」(中津市、宇佐市、豊後高田市)では中園彰三さん(大分市、裏舌鼓・リゼッコ)が、ハモの味一ロールカツ、カチエビの炊き込みご飯、ピーナツくず餅の作り方を指導。第5回は「日田・玖珠」で佐々木シェフが再登場する。第6回の「県南」(臼杵市、津久見市、佐伯市)では河野辰也さん(佐伯市、ムッシュカワノ)が佐伯さつまのガトー仕立て、黄飯のリゾット地魚のフリット添え、蒲江のうずまきスイートポテトあんのレシピを伝授する。
開講時間は全て10時30分から。参加者にテキスト「新しい大分を食べよう」を配布し、担当シェフによる料理の解説と調理実演、調理実習、試食、意見交換などを行う。参加費は1,500円で、定員は各回先着20人。開催日の5日前まで電話、ファクス、メールなどで受け付ける。
7月20日にあった「大分」教室では参加者14人が、佐藤周二さん(由布市、由布ポタジェ)からネギを使った「鉄砲サンド」などの作り方を教わった。会場には「新郷土料理」を自由研究の題材に取り上げた高校生も姿を見せた。
大分学研究会の楢本譲司代表理事は「日田開催は土曜なので若い世代の参加があるとうれしい。10月の大分開催はラグビーのW杯とも重なっている。会場は人出であふれそうな『祝祭の広場』にも近いので、いろいろな人に立ち寄って味見してもらえれば」と話している。
同事業には梯(かけはし)哲哉さん(別府市、オットエセッテオオイタ)、大久保智尚さん(大分市、トモクローバー)も参加している。代表的な料理の作り方はユーチューブでも確認できる。