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大分県立美術館で「岡本太郎展」 巨大原画や彫刻「太陽の塔」など200点

大分県立美術館で始まった「岡本太郎展」

大分県立美術館で始まった「岡本太郎展」

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 日本を代表する芸術家・岡本太郎(1911~1996)の作品展が12月26日、大分県立美術館OPAM(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)で始まった。壁画「明日の神話」の巨大原画、「太陽の塔」の小型彫刻や初期のデッサンなど、太郎の創作史を振り返る作品など約200点を並べている。

「太陽の塔」のイメージデッサン

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 同美術館の主催で川崎市岡本太郎美術館が協力。太郎の作品展は県内初開催。今回は時代ごとの3部構成で、絵画、彫刻、写真、デッサンなど183点のほか、各種資料を展示した。

 太郎は前衛的な画法を土台とした独自の作風が特徴でさまざまなジャンルで活躍。1970(昭和45)年の大阪万博ではシンボルとなる「太陽の塔」を制作した。「芸術は爆発だ」などのフレーズでも有名。

 会場には初期の傑作とされる「森の掟(おきて)」(1950年)などの油彩画や、縄文土器から始まる秋田、岩手、京都、長崎、沖縄の文化や風土を太郎自身が撮影した写真が並ぶ。

 「明日の神話」(1968年)は原水爆を主題にした壁画で、現在、渋谷駅連絡通路に設置されている。今回、展示した原画は5枚1組の油彩画で、縦1メートル77センチ、横10メートル88センチの大きさは国内最大級という。

 「太陽の塔」のコーナーには実物の50分の1の大きさの塔、外観や内部の写真、1967(昭和42)年に描いたという太陽の塔の構想やイメージのデッサンも並べている。

 このほか、パブリックアートや実際に座ることができる「坐(すわ)ることを拒否する椅子」(1963年)などの生活用の芸術品も設置している。展示の風景はSNSなどの私的利用に限り撮影可能(作品単体撮影は不可)。

 期間中の12月28日、来年1月11日・18日には学芸員によるギャラリートークがある。時間はいずれも14時から。参加無料。同展観覧券が必要。このほか関連イベントとして、1月4日にiichiko総合文化センターで作曲家・ピアニストの新垣隆さんによる岡本太郎コンサート(500円)を開催する。

 開場時間は9時~19時(金曜・土曜は20時まで)。観覧料は一般=800円、大学生・高校生=500円、中学生以下無料。来年1月24日まで。

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