別府大学の卒業制作展が現在、大分県立美術館OPAM(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)の1階展示室Aで開かれている。文学部国際言語・文化学科の学生や教員の作品約100点が訪れた人の目を引いている。
「芸術教育45年を経て」をサブタイトルに開催。「絵画&デザイン」「マンガ・アニメーション」「国際文化」などのコースを専攻する学生16人と、指導に当たった教員(現役含む)20人の作品を展示している。
絵画では、同じ構図の絵を大小2種類の大きさで描いた吉村有加里さんの「旅路にて」、人の内面を力強いタッチで表した薬師寺藍さんの「悔」「好」などが並ぶ。一ノ宮ひかりさんは祖父母との麦踏みの思い出を書で表した。
漫画作品は4人が各1点を展示。原画のイラストなどを張り出したほか、手に取れる冊子も用意した。程文軒さんは「認知症」をテーマとした短編アニメーション動画を出展した。
このほか、写真を用いたデザイン、インスタレーション、優秀とされた美術史論文概要なども並ぶ。指導に当たった篠崎悠美子教授は「4年間の集大成であるとともに、これからの人生の礎にもなる作品が集まっている。それぞれの創作に温かい思いを寄せてもらえれば」と話している。
開場時間は10時~19時(最終日は16時まで)。観覧無料。今月16日まで。