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大分・由布市湯布院町で観光辻馬車スタート 新型コロナに耐え春運ぶ

JR由布駅前を走る湯布院の辻馬車

JR由布駅前を走る湯布院の辻馬車

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 大分県由布市湯布院町で3月2日、観光名物の辻(つじ)馬車が走り始めた。温泉街に「カッポ、カッポ」とひづめの音を響かせ、春の訪れを告げている。

由布岳をバックに散策する観光辻馬車

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 観光辻馬車は、1975(昭和50)年の大分県中部地震で減少した観光客を呼び戻す目的で、同年に始まった。毎年3月~12月に実施しており、JR由布院駅前から温泉街や田園などを約1時間かけて巡る。

 1日現在、県内で新型コロナウイルスの感染者は確認されていないが、感染拡大防止を理由に3月1日に予定されていた恒例の「辻馬車開き」が中止となった。「御者歴33年」という富田利光さん(65)は「式典がなくなったのは初めて。仕方ないが寂しい」と残念がった。

 運行初日の2日は第1便に1人、2便に4人の利用があった。由布院温泉観光協会理事で自らも馬を操る佐藤宏信さん(40)は「初日の動きとしては例年と変わらないが、これからどうなるかは分からない」と心配顔。「元気な由布の姿を見せ、耐えながら本格的な春を待ちたい」と話した。

 運行時間は原則、9時30分~16時で一日10便。定員は8~10人で便によって異なる。料金は中学生以上1,800円、4歳以上1,300円。当日午前9時からJR由布院駅に隣接する由布市ツーリストインフォメーションセンター(由布市湯布院町川北、TEL 0977-84-2446)で受け付ける。

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