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大分県立美術館OPAMが一般観覧再開 「こういう時だからこそ潤いを」

約1カ月ぶりに開館した大分県立美術館OPAM

約1カ月ぶりに開館した大分県立美術館OPAM

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 新型コロナウイルスの感染予防で3月2日から休館していた大分県立美術館OPAM(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)が4月6日、約1カ月ぶりに一般の観覧を再開した。

大分県立美術館で開かれている「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」

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 再開を前に、4月3日~5日に「ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」(3月6日~4月19日開催予定)の有料会員向け内覧会を実施。3日間で229人を受け入れたが問題が見られなかったことから、万全の感染防止対策を講じた上で開館することにした。同時期から休館していた大分県立歴史博物館(宇佐市高森、TEL 0978-37-2100)、大分県立埋蔵文化財センター(大分市牧緑町、TEL 097-552-0077)も再開した。

 出入り口を1階の1カ所に限定。保健所などによる聞き取り調査を踏まえ、入館時に日時、代表者氏名、連絡先電話番号、市町村名、人数を記入してもらう。各展示室の同時入場者数の上限を100人とし、他の観賞者と距離を置く、会話の禁止、壁や展示ケースに触れない―などを呼び掛ける。発熱や風邪の症状がある場合は入館できない。

 再開時の展示は「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」と「コレクション展VI 美の女神たち」(4月7日まで)の2つ。2階情報コーナーの書籍は閲覧できない。

 初日は10時の開館後1時間で約20人が来館。リヒテンシュタイン展の前売り券を購入していたという60代の女性は「このまま開かれないのかと思っていたので見ることができてうれしい」と笑顔を見せた。同館では「いろいろ悩むところはあるが、こういう時だからこそという思いもある。心と生活に潤いが生まれれば」としている。

 「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」は優雅な宮廷文化を紹介する企画展で九州初開催。北方ルネサンス、バロック、ロココ時代の絵画と、欧州の王族や貴族の趣味が色濃く反映された磁器の名品などを展示している。今後の企画展は、坂茂建築展(4月24日~6月21日)、相田みつを全貌展(6月5日~8月10日)を予定。

 開館時間は10時~19時(金曜・土曜は20時まで)。リヒテンシュタイン展の観覧料は一般=1,200円、大学生・高校生=800円、中学生以下無料。今月19日まで。

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