別府市にある立命館アジア太平洋大学(APU)の卒業生でつくるクリエーティブ・ユニット「BEPPURISUM(ベップリズム)」は現在、別府市内で撮影した画像と動画を背景素材としてオンライン上で販売している。売上金は新型コロナウイルス感染拡大予防の対策費として別府市に寄付。メンバーの深川謙蔵さん(29)は「APU生にとって別府は青春の場所。自分たちなりのエールを送りたい」と話している。
ユニットは2015年に結成。別府市で飲食店を経営する深川さんら大分と東京に住む6人で構成。それぞれがカメラマン、エンジニアなどとして働きながら別府の魅力を伝えるプロモーション活動を続けている。
外出自粛による観光業への打撃を受け、別府市のコロナ対策支援策「BEPPU CHARITY PROJECT」として企画。これまでに撮りためてきた温泉、商店街、路地裏などの画像と動画をビデオ会議システム「zoom」やスマートフォンの背景画面に使用できるよう編集した。
寄付額は1,000円、3,000円、5,000円、1万円の4種類。アクセス権を購入すると、画像30点、動画6点をダウンロードできる。寄付額による差はない。5月13日まで。
深川さんは佐賀県出身。幼少時代から親の転勤による引っ越しが多く、大学時代に過ごした別府で初めて街に受け入れられた感覚を覚え「故郷と呼べる場所になった」という。「このチャリティーで別府のまちを救うと同時に、別府で活躍する人や愛されている場所も知ってほしい」