大分県豊後高田市の真玉海岸で6月26日、沈む夕日と干潟の美しい光景が広がった。オレンジ色に光る海面と黒い砂地の絶妙なコントラストが訪れた人を魅了した。
周防灘に面する海岸は国東半島の北西部にあり、国道213号・通称「恋叶(こいかな)ロード」沿いに広がる。日没と干潮時刻が重なる時期に出現する幻想的な光景は「日本の夕陽百選」にも選定されている。
今時期の日の入りは年間で一番遅く、真玉海岸は19時30分ごろ。26日の干潮時刻は18時30分過ぎで、海岸一帯は19時すぎからあかね色に染まり始めた。
梅雨真っただ中で、この日も午前中は雨が降っていたが、午後から天候が回復した。海岸際で手打ちそば店「SOBA CAFEゆうひ」を営む松崎敏行さんは「雨だと思っていたので奇跡的。ガスもないしきれいに見える」と笑顔。大分市から来たという男女2人組は「本当にラッキー。コロナ疲れも吹っ飛んだ」とうれしそうに話していた。