大分市横尾の休耕田を開墾した「うーたの里」で群生したハンゲショウの葉が白く染まり見頃を迎えている。7月3日から3日間、観賞会も開かれる。
ドクダミ科の多年草。開花期に葉の一部が白くなる。雑節の一つ「半夏生」(今年は7月1日)の頃に花を咲かせ、半分白化粧をしたような見た目になることから名付けられた。白く染まった葉は夏を過ぎると緑色に戻る。大分県のレッドデータブック(RDB)では絶滅危惧II類(VU)に分類されている。
観賞会は里を切り開いた「うーたの会」(神宮司昭夫会長、TEL 080-5277-3408)が主催。約1300平方メートルに自生したハンゲショウを楽しんでもらおうと、雑草を取り除き、駐車場を整備した。
見学者には茶を振る舞い、特製はがきを進呈する。毎日、抽選で10人に特製絵皿も進呈する。希望すれば、ハンゲショウの切り花や株を持ち帰ることもできる。神宮司会長は「これだけ広い群生地は珍しいと思う。梅雨の季節の素晴らしい景色を楽しんでほしい」と呼び掛ける。
開催時間は9時~16時。7月5日まで。
「うーたの会」は2011(平成23)年設立。企業、団体、個人、合わせて31会員が名を連ねている。同地区の休耕田化した約1万平方メートルの田畑を8年かけて開墾し、ホタルやトンボ類、ハンゲショウなどの植物を観察できる「まちなかのビオトープ」として再生した。月1回の定期整備活動のほか、地域に根差した各種イベントを開いている。「うーた」は大分市横尾太田の「おおた」が由来。