大分農業文化公園(杵築市山香町、TEL 0977-28-7111)が育てている1万株の「コキア」が現在、すくすくと成長している。ふんわりとした丸みを帯びた緑色の小木が列をなして並び、紅葉の秋を待っている。
ヒユ科の一年草で和名は「ホウキギ」。成長すると高さ1メートルほどの球体になり、秋にかけて透き通る赤に変色する。茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園では、園内を真っ赤に染めるさまが「絶景」として毎年、話題となる。
昨年に続いて2度目の植栽。フラワーガーデンの敷地約5000平方メートルに、6月10日に7500株、6月24日に2500株を植えた。7月の豪雨も乗り越え、8月6日現在、大きなものは90センチまでに成長している。
育成初年度は天候不良などが重なり色変わりがうまく進まず、くすんだ赤色にとどまった。「昨年のリベンジ」を掲げる今年は、生育状態の悪い株を植え替えたり、周囲の雑草を除去したりするなどして、スタッフ一丸で管理している。
「コキアSeason2」と銘打ち、物産館ではコキアカラーに合わせた杵築茶とブルーベリーのミックスソフトクリーム(360円)も限定販売する。「夏は緑、秋は赤。今年こそ思い描いた紅葉を実現させたい」とスタッフの意欲も十分。
8月8日・9日は10時から「ほおずき市」がある。園内で育てたホオズキを格安で販売する。
営業時間は9時30分~18時。入場無料。