貸切(ゲストハウス)型の結婚式場「大分モノリス」(大分市城崎町3、TEL 097-513-3351)が10月10日、大分市の大分城址公園近くにオープンする。利用を昼と夜の2組に限定するプライベート感を際立たせた式場で、披露宴のライブ配信、オンライン参加者への弁当宅配など「ウィズコロナ」時代に合わせたサービスを取り入れている。
ブライダル事業を手掛ける「ノバレーゼ」(東京都中央区)が運営。九州では福岡(2店)、熊本に続く4店舗目で大分県への進出は初めて。
建物は鉄骨2階建て。モノトーン配色のシンプルな造りを特徴とする。延べ床面積1364平方メートルで、披露宴棟、チャペル棟、ドレス・ラウンジ棟を備える。披露宴会場の天井高は6メートルで140人の収容が可能。壁をガラス張りにするなどして採光性を高めた。じゅうたんの図柄や窓枠などには別府竹細工をイメージした格子模様を取り入れている。
新型コロナウイルスの感染防止に対応する新しいサービスも導入。式や披露宴の様子をビデオ会議システムで生中継する(有料)ほか、館内に無線LAN「Wi-Fi」(無料)の設備も整え、参加者がSNSツールなどを使用して動画などを自由に配信できるようにした。「来場できない参加者を交えたスマホ越しの祝福スタイルを提案できれば」と同社。
料理は和洋折衷で、豊後牛、関アジ、関サバといった大分特産の食材を使ったコースを4種類用意する。披露宴会場からは、隣接したキッチン内の調理の様子を窓越しに見ることができる。オンライン参加者には婚礼料理として、16品を詰め合わせた弁当を宅配する。
同社によると、下見や契約数はコロナ禍の影響を受けて伸び悩んでいたが、建物の完成に合わせて9月19日から始めた内覧会の効果で急回復しているという。来春以降の利用では、参加者規模も平常時に戻るとしており、平均90人の挙式を見込んでいる。
越山順平ゼネラルマネジャーは「一棟を借り切ることで一体感のある式を挙げられる。街なかにあり、天候に左右されないのも強み。さまざまなサービスを通して都会的で上質な式をサポートできれば」と話している。
営業時間は、月曜・木曜=11時~19時、土曜・日曜・祝日=10時~20時。火曜・水曜定休。