大分県立美術館OPAM(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)の累計来館者数が12月25日、300万人を超えた。2015(平成27)年4月24日の開館以来、5年8カ月での達成となった。
同館では、年間来館者数50万人を目標としている。初年度の64万2500人以降、43万4500人、64万8200人、57万2000人、53万2300人と平均56万6000人の「好ペース」を守り、6年たたずして達成した。
展示会単位の入場数では、2017年の「ジブリの大博覧会」が19万4564人で最多。2位は開館記念の「モダン百花繚乱(りょうらん)・大分世界美術館」(2015年)の13万3980人。過去の区切りは、100万人が2017(平成29)年1月26日、200万人が2018年10月16日。
節目の300万人目となったのは大分市の藤津葵さん(33)・愛夏さん(7)親子。1階アトリウムで行われた記念式典で井上洋一特別顧問から認定証とOPAMグッズの詰め合わせを受け取った。藤津さんは「自分が300万人目ということよりも、もう300万人になったんだという驚きの方が大きかった。いい思い出になった」とうれしそうに話した。
本年度は新型コロナウイルスの影響で4月1日~5日、4月17日~5月10日の2回にわたって休館。6月に予定していた「相田みつを全貌展」も来年度以降に延期した。外出自粛などの影響もあり、12月24日現在の来館者数は17万420人にとどまっている。
一方で、各企画展は想定通りの入り込みで、「坂茂建築展」(5月11日~7月5日)に8637人、「西洋絵画400年の旅・珠玉の東京富士美術館コレクション」(7月22日~9月6日)には3万2109人が入場。開催中の「MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020」(来年1月17日まで)も開催1カ月で1万人を突破するなど好調に推移しているという。
同館では「コロナ禍の中、明日への活力や安らぎをもらえるというメッセージを多くいただいている。今後もさまざまな形で社会的役割を果たしていきたい」としている。