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大分市に音楽店「ベイシングレコード」 懐かしの名盤に掘り出し物ずらり

「ベイシングレコード」をオープンした望月さん

「ベイシングレコード」をオープンした望月さん

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 レコードやCDの販売と買い取りをする「ベイシングレコード」(大分市中央町4、TEL 097-537-7716)が12月8日、大分市の中心街にプレオープンする。懐かしの名盤や掘り出し物などをそろえ、レコード愛好家の新しい拠点づくりを目指す。

「ベイシングレコード」の店内

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 店主の望月孝治さん(47)は大分市出身。大学卒業後、東京の大型レコード店で働いていたが、父の介護を機に退職し、2020年4月に神奈川県横浜市から里帰りした。移住に合わせて自身の夢とスキルを形にして独立。ガレリア竹町の出入り口近くにあるビルの3階に出店した。

 店舗面積は約23平方メートル。中古をメインにEP盤、LP盤、CD合わせて約1000点をそろえる。ジャンルはロック、Jポップ、R&B、ヒップホップ、クラブミュージック、ワールドミュージック、サウンドトラックなど。EP盤は220円、LP盤は330円から販売する。本オープンの1月まで試験的に店を開き、商品を拡充していく。

 「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」(880円)、豪州ロックバンド「AC/DC」の「地獄のハイウェイ(Highway To Hell)」(2,200円)、長渕剛の「昭和」(2,420円)、JAGATARAの「裸の王様」(3,850円)、英国ロックバンド「ザ・スミス」の「ストレンジウェイズ、ヒア・ウイ・カム」(4,950円)など「ファンにはたまらない1枚」を用意する。

 「米国でレコードの売り上げがCDを上回ったように、世界的にレコード熱が再燃している」と望月さん。「レコードは高額品であまり買えなかったという世代が大人になり、自由に買えるようになったことでブームが加速している。その流れを大分市にも広げていきたい」と話す。

 買い取りは、レコード業界歴25年という望月さん自身が行う。査定は無料で、出張や郵送も受け付ける。「聴かなくなったレコードやCDを売ろうと思う人はまだまだ少ない。家で眠っているものがあれば一考してほしい」と呼び掛ける。

 近年はレコードジャケットの芸術性を評価する動きもあり、妻の紀子さん(42)は「気に入ったジャケットを壁に飾る人も増えている。手頃な価格で買える芸術品として感性にあった1枚を探してもらえれば」と話す。

 店名の「ベイシング」は英語の「Bathing」で「入浴」の意味。店のロゴにも温泉マークをなぞらえた3本の波線を使い「大分愛」を詰め込んだ。望月さんは「大分にゆかりのあるコーナーを設けるなどして地元で活躍するミュージシャンを応援していきたい。レコードを切り口に、地域の音楽文化活性化の拠点の一つになれれば」と夢を膨らませる。

 営業時間は12時~19時。月曜定休。

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