大分県内にある物産品販売会社6社が現在、土産品などを詰め合わせた「大分トラベルボックス(OITA TRAVEL BOX)」をリターン品としたクラウドファンディング(CF)を展開している。コロナ禍による売り上げ減からの挽回を図るとともに、大分の魅力を全国に届けようと奮闘している。
観光客減で苦境に立つ老舗菓子店「やせうま本舗 田口菓子舗」(大分市)を中心に、大分からあげ(大分市)、後藤製菓(臼杵市)、南光物産、みょうばん湯の里、まるにや(以上別府市)の6社が企画した。「大分の疑似旅行を五感で楽しんでもらおう」がテーマ。「1泊2日」の旅行を想定し、冊子「トラベルブック」と6種類の土産品をセットにした。
冊子には観光地の写真やイラストコミック、旅の動画を楽しめるQRコードを掲載した。土産品は和菓子「やせうま」(やせうま本舗)、「とりかわサクサク揚げ」(大分からあげ)、「百寿ひとひら 生姜×チョコレート」(後藤製菓)、「かぼすグミ」(南光物産)、入浴剤「薬用湯の花」(みょうばん湯の里)、「しいたけ茶」(まるにや)。発起人の田口永依子さん(やせうま本舗)は「冊子で視覚と聴覚、土産品で味、肌触り、香りを楽しむことができる。大分の魅力を広めたい」と話す。
支援募集は2月28日まで。リターン品の「大分トラベルボックス」は4,500円以上の資金支援者が対象。
1月22日は6社の代表者が大分県庁を訪れ、広瀬勝貞知事に取り組みを説明し、第一目標の100万円を達成したことなどを報告した。広瀬知事は「大分を楽しめる内容。全国の期待の声に応えられるよう頑張ってほしい」と激励。田口さんは「次の目標は1000個の発送。このボックスをきっかけに大分に遊びに来てくれる人が増えれば」と話した。