別府市の外郭団体「別府市産業連携・協働プラットホームB-biz LINK(ビービズ・リンク)」は現在、温泉成分が入った入浴剤「別府温泉 湯の花」を別府市や宮崎市、福岡市にある自動販売機で販売している。
昨年4月から展開しているソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)推進プロジェクトの一環。「コロナ禍で移動自粛が続く中、旅行を控えている九州の温泉ファンらに、自宅で温泉気分を堪能してもらおう」と企画した。
「非接触・非対人販売」を掲げた「自販機グッズ」で2020年8月販売開始のマスクに続く第2弾。自動販売機管理会社「高原ミネラル」(宮崎県)の協力を得て、4県6カ所で展開する。
1箱2回分入りで500円。売り上げの一部は、各県のコロナ対策費などに充てる。別府での売り上げは「市新型コロナウイルス感染症おもいやり基金」に寄付する。
3月8日はホテル「テラス御堂原」(別府市堀田5)と宮崎市の繁華街「西橘通り」(ともに1台)で、9日に福岡市の中心街(3台)で販売を始めた。3月18日からは熊本競輪場(1台)でも取り扱いを開始する。
箱の表面には「はなれていても、あったかい。」のキャッチフレーズも。スタッフの後藤寛和さんは「別府を忘れずにいてほしい。いつかまたゆっくり出向いてもらえれば」と話す。