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別府市のAPUで春の卒業690人 2部制・対面・オンラインの特別形式で

「赤角帽、宙に」 学位授与式で行われたキャップトス

「赤角帽、宙に」 学位授与式で行われたキャップトス

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 別府市の立命館アジア太平洋大学(APU、大分県別府市十文字原)で3月19日、春の学位授与式(卒業式)が行われ、29の国と地域の学生と院生合わせて690人が卒業(修了)した。密状態の回避を目的に学部ごとに2回に分け、対面とオンラインを掛け合わせた特別形式で実施した。

記念撮影でポーズを取る卒業生

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 卒業生のうち、外国人留学生は韓国、タイ、バングラデシュなどからの216人。474人が国内学生。卒業式は新型コロナウイルス感染拡大防止を踏まえ、正午からアジア太平洋学部(APS)の380人、15時30分から国際経営学部(APM)と経営管理研究科の院生らの310人を対象に実施。家族や友人向けにフェイスブックやユーチューブで式の様子をライブ配信した。

 卒業式はキャンパス内のミレニアムホールで開催。APSの式には約260人が出席したほか、ビデオ会議システム「Zoom」を活用し、国内外から約120人が参加した。

 同大の米山裕副学長は、コロナ禍で卒業の道を切り開いたとして「逆境に負けない力に心からの敬意を捧げたい」と学生らをたたえ、「正しく生きてほしい」「行動する人になってほしい」「一人一人の人間を大事にしてほしい」という3つの願いをはなむけの言葉として贈った。

 APS代表の大山武将さんは「APU生にはコロナをも乗り越えるポテンシャルがある。今後も挑戦を続け、一丸となって多様で豊かな社会を創造しよう」と力強く述べた。

 式の最後に赤いガウンを身にまとった卒業生が起立。深紅の角帽を投げ上げる帽子投げ(キャップトス)で締めくくった。

 留学生が多数を占めるAPUでは春と秋に卒業式と入学式を実施している。卒業式は、新型コロナウイルスの影響で昨春は中止、秋はオンラインで行った。今春の入学式は4月1日で、今回の卒業式同様の形式を予定している。

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