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JFLヴェルスパ大分、J3リーグ視野に復調 近6戦で勝ち点16上積み

復調したヴェルスパは暫定3位まで浮上(6月5日の対FC大阪戦、昭和電工サッカー・ラグビー場で)

復調したヴェルスパは暫定3位まで浮上(6月5日の対FC大阪戦、昭和電工サッカー・ラグビー場で)

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 日本フットボールリーグ(JFL)のヴェルスパ大分が調子を上げてきた。開幕直後は振るわなかったが、直近6戦で勝ち点16を積み上げ暫定3位(6勝2分2敗=勝ち点20)に浮上し、J3リーグ入りを狙う位置まで上がってきた。

GK姫野とDF浦島の連携も健在

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 今季のJFLは17チームが参戦。3月14日から12月5日までそれぞれがホームとアウェーで対戦する。J3入りへは、J3クラブライセンス交付、Jリーグ入会の理事会承認を経て、競技成績で4位以内かつ、大分を含めて7チームある「百年構想クラブ」のうち上位2チームに入ることが必要となる。

 大分はホームで開幕したが高知ユナイテッドSCに0-1に敗戦。続くホームのソニー仙台FC戦(3月28日)も1-1で引き分けた。3戦目のアウェーの奈良クラブ戦(4月3日)で初勝利(1-0)を挙げたが、地元でのFCティアモ枚方戦(4月11日)は0-1で敗れ、開幕4連勝で優勝まで駆け抜けた昨年とは真逆のスタートとなった。

 そうした中、第6節のアウェーのヴィアティン三重戦(4月25日)を3-0で快勝すると流れが一変。続くホンダロックSC戦(5月1日)もゴールを重ね、3-1で今季ホーム初勝利を挙げた。第9節の東京武蔵野ユナイテッドFC戦(5月16日)では今季最多となる4点を上げてゼロ封勝ち。アウェーのラインメール青森戦(5月30日)では勝ち点1を積み上げ、暫定4位(勝ち点17)まで順位を上げていた。

 6月5日はホームの昭和電工サッカー・ラグビー場で「百年構想クラブ」の一つFC大阪を2-0で下し、入れ替わりで3位に上がった。

 前半は両チームとも出足鋭く詰め合い、決定機まで持ち込ませない展開が続いた。大分は42分、FW中村真人からパスを受けたMF中野匠が右足で合わせて先制。1-0で折り返した。後半は大阪の厚い攻撃に守勢となっていたが、同33分、DF本多琢人がゴール前に上げたパスをMF利根瑠偉が右足のボレーで合わせて追加点を奪い、大阪を突き放した。

 後半はシュート数2対6、コーナーキック数も0対5と攻め込まれたが、GK姫野昂志、DF浦島貴大の連携で最後までゴールを割らせなかった。「崩された感じはしなかった。最後まで集中力は途切れていなかった」と山橋貴史監督。失点6は現時点でリーグ最少で、「持ち味の一つ」というディフェンス力で「直接対決」を制した。

 これで直近6戦は5勝1分と完全に復調。次の試合は6月9日の天皇杯全日本選手権で、J2のモンテディオ山形とNDソフトスタジアム山形で対戦する。中野は「失うものはない。試合が楽しみ」、山橋監督も「面白い試合をお見せしたい」と勢いをトーナメントに持ち込む構え。

 次のリーグ戦の相手は7位の鈴鹿ポイントゲッターズ(6月13日、三重交通Gスポーツの杜鈴鹿サッカー・ラグビー場)で、6月20日には現在首位のいわきFCをホーム(日田市陸上競技場)で迎え撃つ。鈴鹿もいわきも「百年構想クラブ」。山橋監督は「日程は詰まっているが負けられない戦いが続く。攻撃時間を長く使い、試合をコントロールするヴェルスパのスタイルで臨みたい」と意気込む。

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