別府市の大型リゾートホテル「別府温泉 杉乃井ホテル」(別府市観海寺、TEL 0977-24-1141)で6月28日、新宿泊棟「虹館」の内覧会が開かれた。進行中の大規模リニューアルの第1弾で7月1日から営業を始める。
建物は地上8階建て。ロビーに自動チェックイン機、チェックイン前に手荷物を預けられるロッカーなどを備える。客室は2~4人用で全155室。ツイン、ダブル、ユニバーサルルームのほか、2段ベッドを据えたファミリールームとメゾネットタイプのロフトルームを初めて導入した。宿泊料は大人1人1万5,800円~。バイキングレストラン「シーダパレス」、大展望露天風呂「棚湯」、水着着用の屋外型温泉「ザ アクアガーデン」などの施設を利用できる。
「温泉を自分らしく楽しみ尽くす、快適アクティブステイ」をコンセプトとする。客室の広さは21平方メートルで統一(ユニバーサルルームは33平方メートル)。入り口にスリッパに履き替えるエリアを用意し、折り畳み椅子、組み立て式テーブルなどは壁面収納とし、空間にゆとりを持たせた。オリックス・ホテルマネジメントの似内隆晃社長は「コンパクトだが若い世代や家族がワイワイと楽しめる造りにした」とする。
佐々木耕一総支配人は「今までのような旅館タイプの客室を望む人もいるが、カジュアルにアクティブに行動したいという人もいる。多様化するニーズに合わせていろいろな客室を準備する必要がある。虹館はその第1弾」と説明し、「山口、広島、関西、関東などから集客できれば」と期待する。
大規模リニューアルは建物の老朽化に伴い2019年に着手。既存の客室棟「Hana館」の建て替えや新棟建設などを含めて400億円以上を投じ、2025年までの全面工事完了を目指す。
「別府温泉 杉乃井ホテル」は、土地と建物はオリックス不動産が出資する杉乃井ホテルが所有。施設運営は杉乃井ホテル&リゾート。オリックス・マネジメントが業務支援している。