世界屈指の動物標本とされる「ヨシモトコレクション」など180点を展示する「WHO ARE WE 観察と発見の生物学 国立科学博物館収蔵庫コレクション Vol.01 哺乳類」が現在、大分県立美術館OPAM(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)の3階コレクション展示室で開かれている。
国立科学博物館(東京都台東区)の収蔵庫に保管されている480万点の中から、実業家で狩猟家の故ワトソンT.ヨシモトさん(1909~2004)から寄贈された哺乳類の剥製などの標本を厳選。観察資料を入れた46の引き出しと共に、11のコーナーに分けて展示している。
「観察の眼(め)、発見の芽」をテーマに、哺乳類誕生の歴史、骨格や模様などの特徴、生態などを紹介。角の形が異なる「ダマジカ」「アフリカスイギュウ」などの剥製、サルの全身骨格、「チーターの秒速・28メートル」「ムササビの滑空距離・160メートル」といった「ずばぬけた数字」を並べた表などを展示している。
引き出しの中にはモグラとネズミの違い、シマウマの模様の諸説など、目の前の展示物をより深く知るための情報がぎっしり。同館では「引き出し開けるたびに驚きを体験できると思う。これまでとは異なる角度から見つめる目と見つける目を育んでもらえれば」としている。
開催時間は10時~19時(金曜・土曜は20時まで)。観覧料は一般=300円、小中学生・高校生=200円。9月12日まで。