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大分県内の飲食店に2度目の時短要請 「耐える」「諦める」「頑張る」

時短営業が始まった大分市の繁華街(8月20日19時40分ごろ撮影)

時短営業が始まった大分市の繁華街(8月20日19時40分ごろ撮影)

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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大分県内では8月20日、県内の飲食店への2度目の営業時間短縮の要請が始まった。

時短営業が始まった大分市中心街1

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 20日に新たに214人の感染者が確認され、4日連続で過去最多を更新。デルタ株の台頭で感染が急拡大し、ステージ3の状態にある。県では9月12日まで、県民に不要不急の外出自粛、マスク会食、カラオケ自粛などを呼び掛ける。県内全域の飲食店に対しては20日から、21時までの営業時間の短縮を要請している。時短要請は5月以来2回目。

 大分市の夜の中心街では、居酒屋の従業員らが店の利用を呼び掛ける声が響いた。「いつも以上に人通りがない」「ほとんど反応がない」「せっかく雨が上がったのにタイミングが悪すぎる」などの声が上がった。

 中央町の居酒屋「味蔵吉野」の店主・油布晴義さんは「集客は見込めないが、1人でも来てもらえれば。とりあえず今は耐えるしかない」と表情を曇らせた。

 繁華街では時短営業を諦めて休業する店も。都町の飲食店は「前回は頑張って開けていたが、結局ほとんど利用がなかった」「人件費をまかないきれない」などとした。

 時短営業で対応する「和風創作Dining KiRARA」(都町3)では、要請が出る前から予約のキャンセルが相次いでいたという。店主の清水進さんは「休業するほうが楽だが、仕入れ先が食材を余らせてしまうような苦しい状況。助け合って頑張るしかない」と話す。「オードブルや価格を抑えた弁当の提供などで対応したい」

 利用者のスタンスもさまざま。「店内がガラガラなので、感染に気を付ければ逆に安心できる」「閉店時間が決まっているので利用しやすい」といった声も。居酒屋を利用した男性は「自分が楽しむというよりも、こういう時だからこそ、店を応援したいという気持ちで訪れた」。

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