「自分らしさ」を生前の写真に残す「美しすぎる遺影撮影会」が9月19日、大分市の府内五番街商店街で開かれる。人生最後のセレモニーを飾る姿をプロのカメラマンが「明るく、楽しく」仕上げる。
大分市の霊山寺で仏前講話会やエンディングノートの書き方セミナーなどを開く「まるっと終活おおいた事務局」(TEL 090-2322-0155)の主催。
事務局長の木原寛さんによると、今年に入り、終活イベントに参加するシニア層から「自分の遺影は自分で選びたい」「きれいな自分を生前に撮っておきたい」「残した家族や知人に笑顔をずっと見ていてほしい」という声が上がってきたという。「首都圏などでは定番化している取り組み。大分でもそうした機会を提供できれば」と初めて企画した。
大分市の写真家・野本寿和さんが撮影を担当。場所は、商店街の協力もあり、屋根のない路面店が並ぶ「オープンモール」と石畳が特徴の府内五番街とした。「大分らしい洋風の雰囲気を背景にすることでポートレートにもなる」と野本さん。
年齢関係なく参加可能。限定10人で、撮影時間は1人約20分。当日は大分銀行赤レンガ館裏に10時に集合する。撮影は先着順で、待っている間は希望の撮影場所を探すことができる。親族やペットなどと一緒に写ることも可能。専用ホームページから申し込む。
撮影後、野本さんがベストショットを選び、補正した写真データ(1枚)を1週間以内にメールかSNSツールを通して渡す。参加費は1,500円。
「化粧はもちろん、和服と生け花、アロハシャツとウクレレ、白衣と聴診器といったスタイルで写るという遊び心があっても良いと思う」と木原さん。「自分の一生を表すような格好で来てほしい」と呼び掛ける。