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大分市歴史資料館、鉄道展で米軍機撮影の旧大分駅周辺カラー映像公開

映像では扇形機関車庫などが確認できる

映像では扇形機関車庫などが確認できる

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 米爆撃機・B29が終戦翌年に撮影した大分市街地一帯のカラー映像の公開が9月14日、大分市歴史資料館(大分市国分)で開催中の「むかしなつかし大分の鉄道」展内で始まった。

「OITA」などの文字が並ぶタイトルボード

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 映像は米国立公文書館所蔵で、大分市職員の新名悠由さんが個人で入手したものを提供してもらった。本編は、1946(昭和21)年4月12日、B29が大分県上空を北から南下しながら地上の様子を撮影した約22分のカラー映像で、展示に合わせて大分市街関連部分を中心に約1分30秒に編集した。展示エリアの一角に「アメリカ軍撮影の大分市街地」のコーナーを設け、19型モニターで連続再生している。

 編集映像は2つのパートで構成。西大分から日豊線沿いに撮影したパートには、旧大分駅と駅に隣接する扇形機関車庫などが映っている。新川町から顕徳町にかけてのパートには、大分空襲で焼け残った現大分銀行赤レンガ館や百貨店のトキハなどが確認できる。映像内のタイトルボードには「OITA」「4-12・46」といった文字が並ぶ。

 同資料館は「終戦から約8カ月後の中心街の様子がよく分かる。写真でしか見られなかった扇形機関車庫がカラー動画で確認できるのもすごい。展示中の資料と併せて楽しんでほしい」とする。

 同展では、写真や資料など37点を並べ、大分の鉄道黎明(れいめい)期から現在まで120年以上に及ぶ移り変わりを紹介している。14日の映像公開に合わせ、1954(昭和29)年に上空から旧大分駅や市街地を撮影した写真と、戦後復興の様子が分かる写真を掲載した1955(昭和30)年の「市政のあゆみ」を新資料として加えている。

 開館時間は9時~17時。観覧料は、大人=210円、高校生=100円、 中学生以下無料。10月17日まで。9月21日・24日・27日、10月5日・11日は休館。

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