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「大分開催はすごい」 中西麻耶さん&猪狩ともかさん、車いすマラソントークショー

パラスポーツについて語る中西さん(左)と猪狩さん

パラスポーツについて語る中西さん(左)と猪狩さん

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 大分国際車いすマラソン40回記念展「越境者たち」が大分県立美術館OPAM(大分市寿町2)の1階アトリウムで開かれている。10月30日には関連イベントの、パラ陸上アスリートの中西麻耶さんとアイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともかさんによるトークショーがあり、それぞれが原動力や今後の目標などについて語った。

東京パラリンピックについて語る中西さん

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 中西さんは由布市出身で東京パラリンピックの陸上女子走り幅跳び(義足T64)で6位に入賞した。コロナ禍で行われた大会について、「日本は海外選手から絶大な信頼があり、競技後も喜んで帰っていった。東京開催をもっとみんな誇りに思っていいと思う」と話した。

 競技と向き合う姿勢については「諦めたらそこで失敗になる。失敗しても諦めずに挑戦し続ければ成功する」とし、「来年8月の神戸の世界選手権でメダルを取り戻したい。パラリンピックは次のパリまで頑張りたい」と語った。

 猪狩さんは2018年に、歩行中に倒れてきた看板の下敷きになり脊髄を損傷。車いすに乗りながらアイドル活動を続けている。トークショーでは「選択するのは自分。過去の自分を恥じないように生きていこうと決めた」と話し、「車いすに乗って他のメンバーと一緒にステージでパフォーマンスしている姿を見てもらいたい。多様性を認め合うきっかけになる存在になれるように頑張っていきたい」と意気込みを語った。

 11月21日に開かれる車いすマラソンについて中西さんは、「車いすレーサーだけで開催しているのは大分だけ。日本で観光するなら大分という海外選手もたくさんいるぐらい有名。大分開催のすごさを知ってほしい」と強調した。

 会場には別府市出身で日本障がい者スポーツの父とされる故・中村裕博士を振り返る年表、パラスポーツや車いすマラソンの写真パネル、競技用の車いすや義足が並ぶ。人類で初めて月面に立ったニール・アームストロングら偉人の言葉も紹介している。車いすレースをバーチャルリアリティー(VR=仮想現実)で疑似体験できるコーナーもある。

 開場時間は10時~19時(金曜・土曜は20時まで・最終日は17時まで)。入場無料。11月7日まで

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