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紛争、コロナ禍に自然破壊、歴史の一コマずらり 別府市のAPUで世界報道写真展

歴史の一コマを捉えた160枚が並ぶ世界報道写真展

歴史の一コマを捉えた160枚が並ぶ世界報道写真展

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 カメラマンが世界中で起こっている歴史の一コマを撮影した「世界報道写真展2021」が現在、別府市の立命館アジア太平洋大学(APU)のスチューデントユニオン多目的ホールで開かれている。紛争やコロナ禍の現実、壊されゆく自然、奇跡的なスポーツの瞬間などを捉えた約160点を展示している。

世界報道写真大賞の「初めての抱擁」(左)

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 世界報道写真コンテストの入賞作を紹介する写真展で64回目。「現代社会の問題」「一般ニュース」「環境」「自然」「長期取材」「スポーツ」「スポットニュース」「ポートレート」の8部門があり、それぞれ「単写真(1枚)」と「組写真(複数枚)」に分けて上位3位までの作品を展示している(長期取材の部を除く)。

 会場には受賞者45人の作品パネル62枚を展示。マッズ・ニッセンさん(デンマーク)の「初めての抱擁」(一般ニュースの部・単写真1位)は、7万4470点の中から選ばれた世界報道写真大賞受賞作。ブラジルの介護施設で、看護師が新型コロナウイルス感染防止用の透明なカーテン越しに利用者を抱き締める様子を写し取っている。

 自然の部・組写真3位の「バッタ来襲と闘う東アフリカ」では、牧草地を覆い尽くすサバクトビバッタの大群を集落長が必死に追い払う姿を捉えた写真などを使い「バッタ禍」の現状を紹介。スポーツ部門では「積み上げた丸太でボルダリング」「自転車ロードレースでのクラッシュ」など、一瞬を切り取った作品を展示している。

 このほか、大分県佐伯市出身のカメラマン・千葉康由さん(AFP通信)の作品で、2020年の大賞作となった「まっすぐな声」も並ぶ。停電になったスーダンの首都で開かれた集会で、携帯電話の光の中で抗議の詩を叫ぶ若者の姿を捉えた一枚。昨年、新型コロナウイルスの影響で写真展が中止となったことから、特別展示として紹介している。

 開場時間は10時~17時。料金は500円(高校生以下無料)。11月19日まで。

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