大分市の大分県護国神社(大分市牧、TEL 097-558-3096)で12月1日、来年のえと「寅(とら)」にちなんでトラを描いた大型の絵馬がお目見えした。来年3月まで境内に飾られ、参拝客を出迎える。
1996(平成8)年から毎年12月1日に行っている。絵馬の大きさは縦3メートル、横5メートル。豊後梅の前にトラが座るデザインで、地上1.5メートルの高さに掲示している。
大分市の内田孝久さん(70)が2009(平成21)年から毎年奉納しているデザインの第1号で、えとが一回りしたところで再登場した。
1日は9時30分過ぎに除幕式を行った。白い幕が落ち、巨大絵馬が現れると、参拝者から拍手が起こった。八坂秀史宮司(60)は「寅の文字には『慎む』『敬う』といった意味がある。来年は人同士が心穏やかに信じ合える年になれば」。
同神社では新型コロナウイルス感染拡大防止の一環で12月1日から来年3月21日までを初詣期間とし、分散参拝を呼び掛けている。期間中の参拝客は約29万人を見込んでいる。