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大分県立美術館で「相田みつを全貌展」 代表的墨書や初公開作品など130点ずらり

大分県立美術館で始まった「相田みつを全貌展」

大分県立美術館で始まった「相田みつを全貌展」

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 自身の言葉を独特な文字で書く作風で知られる、書家で詩人の相田みつを(1924~1991年)の生涯をたどる「相田みつを全貌展~いのちの尊さ ことばのチカラ~」が11月26日、大分県立美術館OPAM(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)の3階展示室Bで始まった。墨書「にんげんだもの」といった代表作や全国初公開の作品など、青年期から晩年までに書かれた133点を展示している。

父みつをの作品を解説する相田館長

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 相田は1924(大正13)年栃木県足利市生まれ。10代後半から短歌、禅、書を学び、1954(昭和29)年に第1回個展を開催。1984(同59)年に「にんげんだもの」を出版し、作品が広く知られるようになった。

 展示会は相田みつを全貌展大分実行委員会の主催。130点以上の同時展示は過去最大規模で、初公開5点、相田みつを美術館(東京都千代田区)以外では初展示となる9点も含む。会場では「子どもへのまなざし」「自己を見つめて」「にんげんだものへの道」「みつをとろうけつ染め」「みつを以前のみつを」「自分の言葉・自分の書を求めて」「戦争をテーマにした作品」などテーマごとに分けて紹介している。

  東日本大震災支援で、アイドルグループ嵐のメンバーが朗読した墨書「自分の番 いのちのバトン」、全国コンクールで一席となった臨書、独特な文字を書くようになった経緯を記したパネルなどを展示。娘が小学校に入学したときに作ったろうけつ染めの風呂敷「みんななかよし」は初公開。「うつくしいものを美しいと思えるあなたのこころがうつくしい」としたためた墨書や日めくりなどは相田みつを美術館外初展示となっている。

 26日はみつをの長男で相田みつを美術館の相田一人館長が来館。内覧会に訪れた人たちに、父の作品の見どころなどを解説した。相田館長は27日・28日にもギャラリートークを開く。27日は13時と16時、28日は11時と13時から。申込不要で参加無料。同展観覧券が必要。

 12月18日には長崎を拠点に活動する朗読グループ「虹」によるミニライブ「朗読とピアノで味わう相田みつをの世界」もある。11時と13時30分からの2回で、鑑賞は無料(要展覧会観覧券)。事前申し込みが必要。

 開催時間は10時~19時(金曜・土曜は20時まで)。観覧料は、一般=1,200円、大学生・高校生=800円、小・中学生500円、未就学児無料。1月23日まで。

 同展では、平日17時以降の一般料金を800円とする初の「アフターファイブ割」も導入している。

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