大分県産のブランドイチゴ「ベリーツ」をモチーフにしたラッピング列車の運行が12月15日、主に同県内のJR線で始まった。
ベリーツは大分県が8年をかけて開発し、2017年(平成29)年12月に販売を開始した県産オリジナルイチゴ。PR列車の運行は、県おおいたブランド推進課とJR九州大分支社が、ベリーツの認知度アップと消費を促す目的で企画した。期間は来年2月15日まで。
ラッピングに使うのはキハ220形と815系の2両。220形は、元からの赤地の車体を生かす形で外装と窓ガラスを茎や果実などをあしらったデザインロゴで装飾した。車内にはキャッチコピー「スイートで上品な味わいを。」が踊る中吊り広告のほか、ヘッドレストにロゴ入りカバーを、荷物棚にベリーツの飾り物を、それぞれ取り付けた。JR九州の普通列車として久大線(大分・久留米間)、鹿児島線の一部(久留米・鳥栖間)、豊肥線の一部(大分・豊後竹田間)を走る。
銀色の車体の815系も車内外を広告やロゴなどで装飾。普通列車として日豊線(中津・重岡間)を運行する。
15日には、10時30分過ぎからJR大分駅5・6番ホームで出発式を行った。県農林水産部の佐藤章部長、生産者代表で県いちご販売強化対策協議会の樋口勝典会長、同駅の甲斐裕明駅長が出席。樋口会長が「今シーズンは糖度、酸味、香りのバランスがよい具合に仕上がっている。クリスマス、正月、バレンタインデーなどいろいろな場面で味わってほしい」とあいさつした。
3人は記念撮影の後、発車ベルの合図とともに手を挙げて10時50分発由布院行きの「ベリーツトレイン」の一番列車を見送った。