JR大分駅府内中央口広場で12月24日夜、広場にあるクスノキを街の象徴としてイルミネーションで彩る「シンボルツリー点灯式」があった。
冬の大分市をイルミネーションで彩る「おおいた光のファンタジー 2021」の一環。シンボルツリー計画は、大分都心まちづくり委員会(事務局=大分まちなか倶楽部、TEL 097-573-7377)が「市民の手で街に元気を取り戻そう」と初めて企画。イルミネーション設置費用などは事前のクラウドファンディングで調達した。
同委員会によるとクスノキは、大分駅が1911(明治44)年に開業した際、駅前に植えられた2本のうちの1本。市街地が戦禍に遭いながらも2本は難を逃れ、1本は神社の社殿に、1本は造園業者によって植え替えられて守られてきた。残った1本は2012(平成24)年の駅再開発に合わせて戻されたという。
24日18時から行われた点灯式には関係者や市民らが参加。イルミネーション部会副部会長の森晴繁さんはクスノキのストーリーを紹介した上で、「110年の間、大分の人たちの喜びや悲しみに寄り添ってきたクスノキ。今後も100年、200年と大分市の行く末を見守ってくれると思う。市民のシンボルツリーとしてみんなの手で守っていきたい」と呼び掛けた。
クスノキの幹や枝にシャンパンゴールドの電球を巻き付け、上から下に金色の光が動くLEDライト100個も取り付けた。18時20分過ぎに秒読みと共に木全体が輝くと、会場は拍手に包まれた。
点灯時間は17時~24時。来年2月14日まで。