冬の夜空の風物詩「しぶんぎ座流星群」が極大(ピーク)を迎えた1月4日未明、大分県でも由布岳上空などで星間を走る流れ星が観測された。
国立天文台によると、8月の「ペルセウス座流星群」、12月の「ふたご座流星群」と並ぶ3大流星群の一つ。流星群の名前は、現在は存在しない「壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)座」に由来する。
活動が活発な期間が短いことから流星が多く見える年は限られているが、今年は極大時の北東の放射点の位置が高く、3日が新月で月明かりの影響を受けないことから「絶好の観察機」とされていた。3日夜の由布市は星空が広がり、「しぶんぎ座流星群」のほか、放射点が異なる「散在流星」など複数の流れ星が確認された。
由布岳(標高1583メートル)は由布市湯布院町と別府市の境に屹立。二つの耳を持つ美しく荘厳な姿から「豊後富士」と呼ばれ親しまれている。