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別府市のアーティスト専用「清島アパート」入居者募集 「土地、人、歴史から刺激を」

アーティスト専用「清島アパート」で入居者募集

アーティスト専用「清島アパート」で入居者募集

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 別府市のNPO法人「BEPPU PROJECT」(TEL 0977-22-3560)が現在、居住しながら芸術創作活動ができる「清島アパート」(別府市末広町2)の2022年度入居者を募集している。

清島アパートの入り口部分

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 2009(平成21)年のアートイベントをきっかけに始まった同NPOの芸術支援活動。戦後すぐに建てられたという木造2階建てのアパートを運営し、アーティストやクリエーターに低料金で貸している。

 これまでに延べ200人以上が入居。ジャンルは絵画、映像、写真、ダンス、服飾、落語、陶芸などと幅広く、退去後、別府に残って活動を続ける人も多い。

 入居者は創作や作品発表用(1階)と居住用(2階)の2部屋を使用できる。広さは共に約6畳。キッチン、トイレは共同で、1階と2階に共用スペースがある。風呂は付いていない。利用期間は4月8日から2023年3月31日までで、審査に通れば更新も可能。料金は無線LAN・水道・ガス代等込みで月額1万円。電気代は個別負担。

 募集対象は、芸術家として活動をしている20歳以上の個人・団体で、ジャンルや国籍は問わない。「アパート経験を生かしてステップアップしたい」「アパートの可能性を開拓できる」「秋の芸術祭でアトリエを展示公開する」「地域住民との関わりを大切にできる」などの条件がある。入居希望者は規定の応募用紙に記入し、過去の作品を添えて2月17日までに郵送またはメールで申し込む。

 ホームページで図面を確認できるほか、事前見学も可能。2月5日14時からはアパートの概要などを紹介するオンライン説明会を開く(要事前予約)。

 2021年度は9人が利用している。陶磁器オブジェなどを制作するSHIN KOYAMAさんは2年間在住。「海、山に囲まれた環境や共同温泉の文化が気に入っている」と話す。本年度から住んでいる切子ガラス作家の宗久典高さんは「地域の人が壁がない感じで話し掛けてきてくれる。居心地が良く、1年はあっという間だった」と振り返る。

 同NPOでは、昭和時代に多数の人気漫画家を生み出した「トキワ荘」のアート版をイメージしており、「アーティスト同士で切磋琢磨(せっさたくま)し、別府の土地、人、歴史から受けた刺激を作品に生かしてもらえれば」としている。

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