別府大学(別府市北石垣、TEL 0977-67-0101)の発酵食品学科の1年生が6月2日、特別講義で大分県産乾(ほし)しいたけの専門家から「だしの魅力」などについて学んだ。
同学科では、1年生を対象とした「発酵食品製造実習」で外部講師から直接、発酵に関わる微生物、発酵過程、食品製造などについて学ぶ講義を導入している。本年度のテーマは乾しいたけ、チーズ、しょうゆで、乾しいたけの講師は、県産乾しいたけ専門店「やまよし」(別府市西野口町2、TEL 0977-21-8111)を営む河内由揮さんが務めた。
48人が2グループに分かれて受講した。河内さんはスライドを交えて乾しいたけの特徴やうまみについて説明したほか料理への利用法にも触れ、試飲用のだしも用意した。
受講した木原麻那さんは「かさの開き具合などで冬菇(どんこ)、香信(こうしん)といった種類があることを初めて知った。味も異なるので、他の食材との相性を考えながら料理に使いたい」と話した。
同社は1966(昭和41)年創業。乾しいたけの生産、販売などを通して県の名産品の魅力を伝える活動に取り組んでいる。今回の講義に当たって河内さんは「だしの魅力を若者に知ってもらいたい」と2カ月前から構想を練ってきた。「乾しいたけは手に取りにくい食材だが、実習を通して身近に感じてもらえたと思う。次の世代へだし文化を継承していければ」と手応えを感じた様子。