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別府市の芸術家専用「清島アパート」 今年入居の6人が活動紹介

森本さんは黒い布にひもを縫い付けるアートパフォーマンスを披露。

森本さんは黒い布にひもを縫い付けるアートパフォーマンスを披露。

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 別府市にあるアーティスト専用の「清島アパート」(末広町2)の本年度入居者6人が活動内容を紹介する「こんにちは、清島アパートです。」が6月25日、カトリック海の星幼稚園の講堂(末広町1)で開かれた。

地域住民ら約40人が来場

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 本年度は、継続利用の大平由香理さん(日本画家)、野口竜平さん(芸術探検家)、東智恵さん(画家)、森本凌司さん(芸術家)と、新規で写真家のTomohiro Hanadaさん、アーティストの水田雅也さんが入居。「こんにちは~」は、地域住民らへのあいさつを兼ねて今後の展望などを紹介するイベントで、25日は約40人の来場者を前に、6人が順にスライドや実演などを通してそれぞれの取り組みを披露した。

 「動物と人間の関わり」をテーマとする水田さんは、ゴキブリ目線で考えたという捕獲機「ゴキブリのためのゴキブリトラップ」、靴底のゴム部分をアリの巣に仕立てた「アリのためのスニーカー」など独創的な作品を手掛けてきた。別府では「アパートにたくさん飛んでいる蚊にちなんだ作品を作りたい」と話した。

 森本さんは、2人で黒い布越しに向かい合って座り、針に通したひもを布を通して交互に縫い付けていくワークショップを実演。「今後はアパートや市美術館などで展開していければ」とした。

 「清島アパート」は、NPO法人「BEPPU PROJECT」(野口元町2、TEL 0977-22-3560)が2009(平成21)年から手掛けている芸術支援事業。戦後すぐに建てられたという木造2階建てのアパートを、居住しながら芸術創作活動ができる場としてアーティストやクリエーターに月額1万円で貸している。これまで延べ200人以上が入居。ジャンルは絵、映像、写真、ダンス、服飾、落語、陶芸などと幅広く、退去後、別府に残って活動を続ける人も多い。

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