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別府市にeスポーツ専用施設「e-XP」 世界を視野に新たな観光拠点にも

eスポーツの新拠点をオープンした弘津社長(左)と田野上さん

eスポーツの新拠点をオープンした弘津社長(左)と田野上さん

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 eスポーツ施設「e-XP」(別府市秋葉町)が4月4日、オープンした。

eスポーツ専用施設「e-XP」 30席を備えるプレーエリア

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 大分県内に本社を置くコンピューターゲーム開発会社「サマータイムスタジオ」(九重町田野)が、IVY大分高度コンピュータ専門学校(大分市東春日町)と共同で運営する。両者は2020年から構想を練ってきた。約2000平方メートルの空間にプレーエリア、休憩エリア、ゲーミングデバイス販売エリア、開発エリアを設ける。

 プレーエリアにはPCとモニターを完備した30席を用意。正面の壁にはイベント観戦用に180インチの巨大スクリーン2面を据えた。

 導入ゲームは、チームで戦略戦を競う「リーグ・オブ・レジェンド」など、世界規模で流行しているタイトルに特化。同社スタッフが定期的に5~10タイトルを選んでいく。

 ヘッドセット、キーボード、マウス、マウスパッド、ゲームパッドなど(デバイス)は持ち込み制。キーボード、マウス、マウスパッドの3点セットのみ550円で貸し出す。ヘッドセットやイヤホン、マイクのレンタルはない。エントランスの一角にはデバイス販売エリアを設ける。休憩エリアには4人がけテーブル5卓を設置。持ち込んだボードゲームなどで遊べ、飲食もできる。

 2011(平成23)年6月設立のサマータイムスタジオは2020年6月、九重町でゲーマー向け温泉施設を開設。本社を同所に移し、主にタブレットやスマートフォン向けコンピューターゲームの開発と運営を手がけている。

 「週に一度は社内大会を開く」というゲーム好きが集まった企業で、eスポーツの魅力を発信するコミュニティー醸成型の受け皿を新設。「地域に住むプレーヤーがゲーム仲間を見つけやすくなり、一緒にプレーを楽しんだり、世界を視野に腕を競い合ったりできる」場所を目指す。

 同施設から徒歩5分圏内には温泉施設が点在している。弘津健康社長は「プレー後の疲れた脳や体をリフレッシュできる。常設eスポーツフィールドが観光地の新しいブランドになれば」と期待を込める。

 開設に当たり「普及」にも注力。IVY大分高度コンピュータ専門学校情報システム学科ゲーム専攻の学生によるゲーム開発の無償勉強会などを開く。同様の教室や講座を積極的に開催する予定で、デジタル産業の開発に関わる人材の育成にも取り組む。

 同校企画広報部長の田野上涼さんは立ち上げから参画。「別府市で生まれ育った。ラグビーワールドカップ2019日本大会大分開催で国際的な盛り上がりを見せた別府の熱気や感動が忘れられない。今度はeスポーツを軸に、国内はもちろん世界からゲーマーやファンを呼び込みたい」と意気込む。

 PC利用料金は「1DAY」制で、1人2,750円。ナイトパック料金は水・木・日曜(17時~20時)で同1,100円、金・土・祝前日(18時~22時)で同1,650円。フレンド割(2~4人・1人当たり2,530円)、クラン割(5人以上・1人当たり2,200円)も用意。キャッシュレス制。休憩エリア、ゲーミングデバイス販売エリアへの入場は無料。

 営業時間は水・木・日曜=12時~20時(最終受付19時)、金・土曜・祝前日=12時~22時(同20時)。月曜・火曜定休(祝日やイベントにより変更あり)。駐車場なし。

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