大分市で大葉を栽培する二宮農場(大分市牧)で7月17日、 大分市立明野中学校生徒の職場体験学習があった。
2年生を対象とした総合学習の一環。約200人が約30カ所に分かれ、それぞれの場所で労働の意義や尊さを学び、職業観を養う。
同農場には「農業に興味があった」という山口空高さんと長野隼大さんが参加。ビニールハウスを見学した後、出荷までの工程などを学び、出荷用の箱作りなどを体験した。
同農場では一日に20万枚を出荷する。収穫から箱詰めまでの工程を従業員が手作業で行っているが、選別の一部でAIを使った機械を導入している。大きさや形の不適、虫食いや傷などで出荷できない葉の画像を10万パターン覚え込ませ、一枚一枚をチェックする。
2人は担当者から選別機の役割について説明を受け、メインパネルの操作などを経験。長野さんは「こうした機械があること自体知らなかったし、驚いた」、山口さんは「もともと大葉は好きだけど、さらに興味が湧いた」と、それぞれ話していた。
責任者の二宮正さんは「二宮農場は昭和30年代からこの地で営んでいる。今の明野の子どもたちにどんな仕事をしているかを知ってほしかった。今後もこうした地域貢献を続けていきたい」と話す。