大分県中小企業団体中央会の「リバーサル商品」合同プレス発表会が9月27日、大分県中小企業会館（大分市金池町）であった。

会員4社が県内の報道機関などにリバーサル商品を説明した

　同会によるプレス発表会は初。会員企業が報道機関などに、新商品のほか、コロナ禍などで世に広まっていない既存商品・サービスを改良・改善した「リバーサル商品」を紹介する。

　今回はカフェ「Cafe&Bar 琴音庵」、美容室経営の「ZERO」（以上日田市）、経営コンサルティングの「THINK-DO.BE」、精密部品加工の「戸高製作所」（以上大分市）の4社が参加。6月からの5回の講習で練り上げてきた再販アイデアやブラッシュアップ商品を発表した。

　琴音庵は日田産のスイカ、ブドウ、ナシを使ったアイスキャンディーセットのネット販売化を紹介した。ZEROはヘアカット時に客に着けるケープの首元をV字にした商品を発表。「客の負担が減り、美容師もカットしやすくなる」とし、新導入のサブスクリプション販売について説明した。

　THINK-DO.BEは、AIを活用した記帳代行業を紹介。領収書などの情報をデータ化する作業を障害者施設でも請け負えるようにしたサービスで、9月に福岡営業所を開設したと報告した。戸高製作所は自社の船航行ナビゲーターの省エネ版を開発。日本気象協会の潮流情報などを基に最適の航路を明示する装置で「約3％の燃料削減が可能」と説明した。