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別府で大分ゆかりの建築家対談-地元出身磯崎新さんと県立美術館設計の坂茂さん

対談する磯崎新さんと坂茂さん

対談する磯崎新さんと坂茂さん

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 大分・別府B-conプラザ(別府市山の手)の創立20周年事業として3月8日、大分市出身の建築家・磯崎新さんと坂茂さんの対談が開かれた。

多くの人が参加した世界的建築家2人の対談

 磯崎さんはビーコンプラザ・大分県立大分図書館(現アートプラザ)など、出身地・大分でも多数の設計を手掛けている。坂さんは建築界のノーベル賞とも呼ばれる「プリツカー賞」を受賞した建築家で、磯崎新事務所に勤務経験がある。今年4月に開館する大分県立美術館OPAM(オーパム)を設計した。今回、大分につながりのある世界的建築家2人による対談が実現した。

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 対談は、磯崎さん自身が設計したビーコンプラザのレセプションホールの壁画を書いた高山画伯にまつわる話から始まった。坂さんは磯崎新事務所に勤務していたころ、「日本人が世界を相手に建築でいかに戦っていくかを磯崎さんから学んだ」と話す。

 坂さんは大分県立美術館について「歴史を壊し、閉鎖的な箱形すらいらない、中と外がつながる誰にでも開かられた新しい空間として設計した」と話す。磯崎さんは「アートとは違反であり、これまでのルールを超えていくことが大事だ」と返した。

 新しいまち創りの話では「街の復興というと地域性=特産物という考え方が一般的だが、そういったことは意識する必要がないのではないか。今回、竹細工を使ってはいるが、地域性というものに縛られない美術館にした」と坂さん。「大分は一昔前、一村一品運動や由布院など発信力があった。今は外にいると聞こえない。積極的な情報発信をしてほしい」と磯崎さん。

 坂さんは「大分には磯崎さんの設計した建築物が多い、世界の建築家には、磯崎の街と有名だ。新しい大分県立美術館と磯崎建築とを合わせ、点と点をつなげて世界に誇れるアートの街・大分を発信していってほしい」と期待を寄せる。

 鹿児島から傍聴に訪れた建築科の大学生花田さんは「書籍の中で聞いた話を生で聞けて、感慨深い。九州では珍しいイベント。来て良かった」と話した。

 約450人が来場。予定時間を1時間延長し、終了した。

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