別府恒例の音楽イベント「第17回別府アルゲリッチ音楽祭2015 未来への道」が5月9日、別府ビーコンプラザ(別府市山の手町)で始まった。
1994年にピアニストで総監督のマルタ・アルゲリッチさんが、総合プロデューサーを務める伊藤京子さんと企画した音楽祭が大分で開催。その時に別府に訪れたことがきっかけとなり始まった同音楽祭は1998年の第1回から数えて今年で17回目。
コンセプトは「育む」「アジア」「創造と発信」。初日は、大分県出身若手演奏家7組11人の演奏からスタートした。13日の「ベスト・オブ・ベストシリーズvol.3 アルゲリッチ&マイスキー 室内楽コンサート」にはマルタ・アルゲリッチさんが登場する。16日は大分市のiichiko総合文化センターで、18日は東京オペラシティでそれぞれ開かれる。
そのほか、事前に抽選で決まった参加者を対象に、新施設「しいきアルゲリッチハウス」の完工を記念して15日は竣工(しゅんこう)式とこけら落としコンサートが、17日には未来プロジェクトとして第120回芥川賞作家の平野啓一郎さんを講師に「自分らしさとは何か」について講演が開かれる。
広報担当の松村さんは「おかげさまで13日、18日の講演は完売した。16日の大分講演は当時学生だったメンバーがプロとなって戻ってくる初のプロオーケストラを招いて開催する。若干の余裕があるのでぜひ本格的な音楽を聴いてもらえれば」と来場を呼び掛ける。
チケットは別府ビーコンプラザほかローソン、インターネットで購入できる。