大分の日本文理大学(大分市一木、TEL 097-592-1600)で5月16日、「NBU合同企業セミナー」が開かれた。
社会・企業から求められる人材を育成する「人間力教育」を柱に就職サポートプログラムを展開する同大学。2016年3月卒業の大学生から、就職活動の広報活動時期や選考活動の開始などの就職スケジュールが変更されることに合わせて、例年2月に実施していた同セミナーを5月に開いた。
参加企業は約80社。そのうち、19社が県内に本店を置く企業が参加した。進路開発センター長の林田和隆教授は「企業の求める人材と生徒が希望する就職先など、お互いにしっかりと話ができるセミナー。就職率やその後の定着率アップにつながるよう大学としてもサポートしていきたい」と話す。
同大学の学生約200人が参加。航空宇宙工学科4年の吉田兼也さんは「企業側と直接話す機会は少ないので、面接の練習も兼ねて毎回必ず参加してきた。話をする中で、自分が希望している仕事内容と実際の職場での仕事内容の違いなど新たな発見もあった。今後も参加して、希望の就職先に入れるように頑張りたい」と意気込む。
下ノ江造船所の西本正司総務部長は「良い人材はどこの会社も求める。ほぼマンツーマンで話ができ、顔を覚えることもある。学生が減少する中、企業側としてのメリットも大きい」と話す。豊和銀行の佐藤貴彦人事部次長は「今から取り組むべきことなどアドバイスもできる。大きい説明会と違って濃い内容で話ができた」と話す。