大分・杵築で捕獲された突然変異のオタマジャクシが6月18日、大分マリーンパレス水族館「うみたまご」(大分市神崎、TEL 097-534-1010)に寄贈され、報道関係者に公開された。
オタマジャクシの胴体は球形に近く尾が発達し、主に水田や池など身近な淡水域で見られ、体色は黒の個体が多いとされているが、捕獲されたオタマジャクシは、体色は金色で目が赤色をしている。全長約2センチ。発見者の阿部静男さん(59)が所有する水田で発見された。「これまで田植えの後、たくさんのオタマジャクシを見てきたが、今回の色のものは初めて。発見したときは驚いた。珍しいと思い何かの役に立つのではと思い水族館うみたまごに電話した」と振り返る。
捕獲したオタマジャクシは全30体、そのうち27体が同館に寄贈された。
同館の今井謙介さんは「これまで水族館に10年以上勤めているが今回捕獲された個体は初めて見た。メラニン色素の欠乏により本当に珍しい金色。野生での生存例はないのでは」と話す。「一般公開できればと考えたが予想以上に難しい。5年、10年スパンで見ても珍しいものだが次回に期待したい」と話す。
捕獲したオタマジャクシは研究機関に寄贈を予定している。