大分県護国神社(大分市牧、TEL 097-558-3096)の境内に12月6日、九州最大級の巨大縁起物が登場した。
大分の護国神社に設置された今年の干支「申(さる)」が描かれた巨大絵馬
毎年正月3が日で約29万人の初詣客でにぎわう同神社。魔を撃ち抜くとされる「破魔矢」(高さ約18.8メートル、重さ約1.8トン)は、幼児が手描きした来年の干支(えと)『申(さる)』の絵馬が飾られる。福をかき寄せるとされる「熊手」(高さ約12メートル、幅約6メートル、重さ約5トン)は「商売繁盛」「家内安全」の言葉と共に、恵比寿(えびす)や大黒天、米俵などが飾られる。
大熊手の前には太鼓、大破魔矢の前には鐘が設置され、「毎年、子どもから大人まで多くの参拝者が太鼓をたたき、鐘を鳴らし手を合わせて帰る」と八坂秀史(ひでふみ)宮司は話す。
縦約3.5メートル、横約5メートルの九州最大級の巨大絵馬は、大分市在住の内田孝久(たかひさ)さんによって描かれた。威厳のある表情の親ザルと、無邪気な子ザルに「親子仲良く」の願いのほか、「しっかりした親になってほしい」「子どもは子どもらしく」などの思いが込められている。去年から登場した大門松「日本一の門松」は高さ18メートル、総重量35.5トンで鋼鉄製の3本の筒を組み、市内のクレーン業者によって作られ奉納された。
八坂宮司は「毎年遠方からいらっしゃる方がいたり、大絵馬の前で撮った写真を年賀状に使っていただいたりと、喜んでもらっている。天にそびえる大きな縁起物に願いや祈り、大きな夢をかけてほしい」と話す。
破魔矢・熊手は梅雨前ごろ、絵馬は3月末、門松は1月7日ごろまでの設置を予定。